社学連携研究センター(SACRE)所長
総合文化政策学部教授 井口典夫
 
 SACREは青山学院大学が2005年度から3年間、文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に取組む中で、その成果として設立された社学連携機関です。SACREは次の3つの基本方針のもと、本学の立地する地域と協働しながら、まちづくりや都市環境・都市文化の創造など現代的な課題・ニーズに係わる事業に携わっています。


1)行政を含めた地域社会から寄せられる要望等に対して、真摯かつ迅速に対応する。
2)本学の研究的蓄積を活かし、独自の視点から地域社会の課題等を発見し、その解決を図る。
3)社学連携ネットワークの拡充や本学の研究教育プログラムの充実に資する。


取組みの特徴をまちづくり分野において例示すれば、概ね次のようになります。


1.ハード面:魅力ある地域づくりに資する全体プランと個別デザインの考案、関連する調査・分析、事業計画案の作成、関係各機関との調整、および地域の合意形成支援に携わります。方法論としてコンピュータ・グラフィックスによる将来像の検討や、人と車の交通量予測、資金調達方式と収支バランスのシミュレーション、現場における社会実験等を採用します。

2.ソフト面:タウンマネジメント全般に携わります。研究会、ワークショップ、シンポジウムやイベントの開催等を通して、街の運営に関する様々なルール案づくりと合意形成、関係各機関との調整、およびその実効性を担保するための諸活動を支援します。また、本学の人文・社会科学等の研究・教育的蓄積を活かしつつ、特に文化創造的視点を活かすことで、大学と地域との連携を深めます。


 以上のSACREの取組みにより、地域にとっては活動の中立性・信頼性が担保され、かつ多様な人材や専門的なノウハウが提供されるメリットがあるでしょう。一方、本学にとっても研究教育面において実践的・実験的取組みが展開できるほか、活動成果の研究教育面へのフィードバックが期待されます。SACREは、こうした両者の良き協働関係の象徴となれるよう活動していきます。