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学術的・中立的観点からの調査研究活動の実施

2013年 地元企業等との協働プロジェクト

 

大震災以来、コミュニティの絆を重視する傾向にありますが、それは東京の都心においても、また企業においても同じです。SACREは設立以来、大学・学生とキャンパス周辺地域(渋谷・青山エリア)との間に深い信頼関係を築いてきました。そうした構図・枠組みに関心を寄せる向きも多く、ここでは地元企業等との関係においてSACREが取り組んでいる主な協働プロジェクトについて報告します。

 

 

1.HONDA
●活動概要
自動車業界では環境負荷の少ない車を開発することが共通課題となっている。さらに、最近では若者を中心に車離れが進行し、新たに車に親しむライフスタイルを提供する必要にも迫られている。そうした中、都心における車の利用価値、とりわけ若者やコミュニティと車との関係について知見を得たいとして、HONDAからSACREあて協働プロジェクトが持ち込まれた。
最初に都心における車の利用価値に関する調査を実施した。その一環として、HONDAは2013年5月13日より計57日間、学生を対象にしたカーシェアサービスの利用度実験を行った。一方、SACREでは実験結果を受けての学生ワークショップを6月26日に開催している。さらに10月には対象を住民と地域企業にも広げ、同様の調査等を継続した。

●2013年度の成果
学生を対象にした実験・ワークショップ、地域住民や地域企業を対象にしたアンケートにより、若者・コミュニティと車との関係について新たな情報・知見を得ることができた。
同時に本プロジェクトを通して、学生と地域住民はそれぞれ自分のライフスタイルを見つめ直し、また相互に交流を深めた。車体験もさることながら、コミュニティの将来のためには、むしろそうした交流経験の方が後々大きな価値を持つことになるかもしれない。



カーシェア駐車風景

 

 

2. ブルボン
●活動概要
SNSやマスメディアの最新動向に応じた広報戦略の検討を積み重ね、ブルボン商品の販売促進に資するプロモーション及びイベントの姿を導いた。2013年4月にはブルボン初の公式Facebookを開設し、SACREが学生とともに更新・運用を担当している。また渋谷・青山のコミュニティとブルボンとが交流する場として、10月にイベント「青山コモンズ」を開催し、同社からは沢山の菓子がコミュニティに提供された。
さらに若者を対象とした商品のテストマーケティングも行った。対象はブルボンの4商品で、SACREはテストを受ける若者の募集とアンケート様式の作成、場の提供において協力した。そこで得たデータ(試食の感想、価格やパッケージについての意見)をもとに、実際に商品の作り変えと新商品の開発が行われた。

テストマーケティングの結果、最終決定した4商品の姿

公式Facebookの投稿画面から

●2013年度の成果
 テストマーケティング等の結果、ヒット商品「濃厚ブラウニー」が誕生するなど、目覚しい成果を出すことができた。

3. レコチョク
●活動概要
現在、音楽業界ではCDの売り上げの減少や、若者の音楽離れが問題となっている。音楽配信サービスで先端を走ってきた地元企業・レコチョクでも、若者の動向を十分に捉え切れているのかに不安があった。
まずは若者が日々音楽に接するシーンや、好みのジャンルなどについて議論を重ね。その後、音楽鑑賞の周辺機材(スピーカー、コンポ)やLIVEなど音楽を体感する環境についてのブレーンストトーミングを経て、2013年、秋からレコチョクの音楽サービス「レコチョク」と「レコチョクBest」の体験を開始することとなった。またサービス体験と並行して、自分のお気に入りの音楽を友人とシェアする「音楽おすすめ会」も開催した。

●2013年度の成果
通常の市場調査では得られない、若者たちの音楽への興味・関心のあらましを掴み、それが配信サービスのコンテンツ編集に活かされることとなった。レコチョクではこの体験を踏まえ、自社のCIを「人と音楽の新しい関係をデザインする。」と定め、「レコチョク・ラボ」を設立。2014年1月7日にプレスリリースした。その中で、本取組みについては「大学との産学連携プロジェクト」として紹介された。

2014年1月7日プレスリリース

2014年2月19日・日経産業新聞